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臨床薬学について


 

看護師

臨床薬学のことをクリニカルファーマシーとも言い、薬学の教育や医療現場では臨床薬学は馴染み深いもので、患者と対面する薬剤師の姿勢についての意味合いも含まれています。

臨床薬学・クリニカルファーマシーの考え方はアメリカで生まれた概念で、薬剤師の仕事の役割が調剤技術を使って行うものから調剤作業へと変化していき必要性が薄くなっていきました。 そのような社会の変化に対応するために自らの価値を高める必要が発生し、薬の専門家としてアドバイスを行える存在としての役割が定着していきました。 これにより臨床薬学という、 患者の求めるニーズに合わせた薬剤の業務が行われていくようになりました。

日本では診療報酬に薬剤師が指導すると基本料金が請求できる仕組みが作られており、これが臨床薬学の一部であると考えることもできます。 元来から医師と薬剤師の分業制によって、薬剤師は処方せんに書かれているとおりに薬剤の調剤を行うことが良いとされてきましたが、近年では臨床薬学の考え方も取り入れられています。

昔は薬歴の管理においてはごく一部の薬局でしか行われていませんでしたが、1986年より調剤の報酬で薬歴の管理費が発生するようになりました。 世界保健機構では、薬剤師の行動は患者の利益を中心に行うという哲学の定義付けをしています。患者の生活の向上につながるために明確な治療の効果がでることを目的として薬物の療法を施すときの、 薬剤師の行動や姿勢、倫理、知識、責任などの能力にスポットライトを当てた考え方です。日本においては薬剤師の業務において患者の利益を優先させて、 自らの考え方を入れていくという役割について共通の認識ができあがっておらず、欧米とは異なる形となっています。

臨床薬学では、患者の視点に立った患者の利益につながる薬剤の業務の全般を扱うため、患者との密接したコミュニケーションを実現するために病院で服薬の指導や薬物治療のモニタリング、 注射薬を調整すること、薬歴の作成をしながら薬物療法の質を上げていき医療の効率化を図っています。薬剤師が医師や患者に対して幅広い意味での情報提供を行うことになります。

アメリカの薬剤師は、医師の権限を委任されて病院で決められている規則に沿って処方せんを書くことができ、日本よりも直接的な形で患者の診療に貢献できる環境が作られています。 日本の法律では現在のところ薬剤師に処方せんを書く権利はありませんが、薬剤師の臨床業務の分野の発展により将来的には取り入れられていくべき制度と言えます。